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お嬢様♡レッスン

第48章 島に上陸!

綾芽が外に出ると、ぽつんと一人で野菜をせっせと焼く梁瀬が居た。

「梁瀬さん、一人にしちゃって御免なさい」

「ああ、お嬢様。いいんですよ?気になさらないで下さい」

綾芽が声を掛けると、そう言って梁瀬はにっこりと笑った。

何故か敬語である。

(あー…これは少しご立腹かも…)

何となくだが、綾芽はそう思った。

「へーい!ビールの追加、お待ち!」

白河達が両腕にビールを抱えて戻って来る。

「げっ!野菜ばっかじゃん!肉は!?」

黒崎が、鉄板の上の野菜を見て梁瀬に尋ねた。

「遅いから頂いてしまいましたよ?」

「嘘だろ~!?」

「綾芽ちゃんを独り占めした報いだな…」

速水がボソッと呟く。

「私のお肉を少し分けてあげるから、一緒に食べよ?ね、お兄ちゃん?」

「えー!いつの間にそんな仲になったのさ!?」

「うっさい!結構前からだ!ね?綾芽ちゃん?」

「そうだよね!お兄ちゃん?」

「何それ━━━!?」

「巽、マコ兄の肉は全て横取りしてしまいなさい」

「よしきた!」

「ギャー!俺の肉!綾芽ちゃんが俺にくれた肉がぁ!!」

「あー!もう五月蝿い!!」

こうして皆でワイワイと騒ぎながら、初日の夜は更けていったのだった。

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