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島に着いた翌日、綾芽は早起きをして朝食の準備に取り掛かる。

邸での朝食はいつも洋食。

偶には和食が食べたい。

そう思い、ご飯を炊きおかずを作る。

今日は島の調査にも出掛ける予定だから、一緒にお弁当も作ろう。

両親と一緒に住んでいた頃は、日曜日の朝御飯の支度は綾芽の担当だった。

何時も、父と自分の為に早起きをして食事を作ってくれる母に、日曜日くらいはのんびりしてもらいたいとの想いから、小学校６年ななった時に彼女は率先してやり始めた事だった。

大学に入り、両親の元を離れてから三年。

誰かの為に、こうして食事の準備をするのは久し振りの事だった。

夕べのバーベキューで残ったパプリカや玉蜀黍等の色の鮮やかな野菜達は串に刺して素揚げをし、塩を振り掛け、お弁当の付け合せに。

味噌汁を作り、朝のメインの焼き魚を焼く。

魚をグリルで焼いている間に、出汁巻きの玉子焼きを作り、大根をすり下ろす。