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お嬢様♡レッスン

第51章 Lesson 11♥調査しましょう

綾芽の体温が上がったのを耳朶の熱を通して白河は感じた。

「綾芽…。俺を見て?」

白河はそう言いながら、綾芽の顎を持ち、振り向かせる。

涙に濡れた瞳の中に映りこむ自分の顔は少し照れ臭そうだ。

普段、綾芽とはふざけてばかりいるのに、真面目に自分の気持ちを吐露してしまったせいだ。

「綾芽、キスしていい?」

白河の問い掛けに、綾芽はコクンと頷いた。

「可愛い」

白河はゆっくりと彼女の唇に自分の唇を寄せる。

そして、柔らかく触れては離れる口付けを繰り返す。

波の音と、二人の唇が触れ合う音。

少し、しょっぱい口付け。

いつしか二人は夢中で互いの唇を貪るように深く口付けを交わしていた。

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