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お嬢様♡レッスン

第51章 Lesson 11♥調査しましょう

皆、こんなにも想ってくれているのに。

皆の事が大好きで、幸せになって欲しいのに。

彼等の望む幸せを何一つ与えてあげられない。

それが、苦しくて悔しくて。


高月の事も。

速水の事も。

白河の事も。


自分は何一つあげられない。

出来る事としたら、一つだけ。

彼等が望む時に自分の身体を与える事だけ。

それでも、良いと彼等が言うのであれば。

「ごめん。もう、嫌がったりしないから。心はあげられないけれど、身体だけなら幾らでもあげる…。私にはそれしか出来ないから…」

「馬鹿だな…。好きでもない男に抱かれても良いってぇのか?」

「好きだよ?意味が違うけど…。皆の事、大好きだよ。私だって皆に幸せになって貰いたいよ。だけど…」

「叶えられないから?」

「うん…」

「ホント馬鹿な奴!」

「馬鹿馬鹿言わないでよ!馬鹿だって分かってますぅ!」

「ホント馬鹿。馬鹿みたいに可愛い」

白河は、背後から綾芽を抱きしめた。

「本当にくれるの?身体だけでも…」

白河は、少し掠れた声で囁く。

耳朶を軽く噛み、舌先でそれを弄びながら。

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