テキストサイズ

お嬢様♡レッスン

第59章 そして2人きり

綾芽と話し合った結果、黒崎は詳細は伏せて、綾芽が執事が多過ぎるから減らして欲しいと望んでいると報告した。

また、三人を帰すので代わりにメイドを何人か用立てて欲しいと綾芽が望んでいる事も伝える。

『まだ、そちらに着いたばかりだと言うのに展開が早いねぇ』

「すみません。こちらは何もありませんし、つい、皆がお嬢様を構い過ぎるので、お疲れになったのだと思います。それにお嬢様には心に決めた方がいらっしゃる様ですし…」

『成程ね。そういう事か。分かった。綾芽の望む通りにしよう』

「有難うございます。綾芽様には、その様に報告致します」

『黒崎はどうするんだい?』

「はい。私もメイドが到着したら、そちらに戻ろうかと思います」

綾芽には残って欲しいと言われた。

しかし、このままでは過ちを犯してしまう。

黒崎はそう思い、綾芽の元を離れる決心をしていた。

『男手がなくなってしまうね』

「葛城さんに来て頂く訳にはいかないのでしょうか?」

『葛城ね…。葛城を送るんなら、メイドは要らないだろうけど…。彼は綾芽の執事ではないからねぇ…」

「そうですか…」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ