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お嬢様♡レッスン

第6章 Lesson 1♥自分の身体を知りましょう

綾芽の中を掻き回す葛城の指の動きが段々と激しくなっていく。

その度に綾芽から上げる嬌声も一際高くなる。

「お嬢様、可愛らしい鳴き声ですよ。もっとお聞かせ下さい」

そう言って葛城は親指を綾芽の核に当てると激しく、そして小刻みに手を揮わせた。

「やあぁぁぁぁ!!」

ガクガクと綾芽の身体が震える。

濡れた唇は半分開かれ、止めどなく喘ぎ声を漏らす。

葛城は、綾芽の顎を捉えると横に向け、その唇に自分の唇を合わせた。

「ん…ふっ」

綾芽は葛城の口付けを素直に受け入れる。

開かれた唇は容易に葛城の舌の侵入を許し、葛城の舌が口内を自由に徘徊するがままだった。

葛城は綾芽の舌を捉え、それに自分の舌を絡める。

葛城の口付けにぎこちないながらも必死に応えようとする綾芽を彼は可愛くていたいけなものに感じた。

「んんっ!」

少し苦しそうに綾芽が身じろぎする。

迂闊にも夢中になり過ぎたと思い、葛城が彼女の舌を解放し、唇を離すとしっとりと濡れて切なそうな綾芽の瞳にぶつかった。

その瞬間、葛城は何かにギュッと胸を掴まれた苦しさを覚える。

「葛城さん…」

切なさを含んだ声音が、自分を呼ぶ。

するとまた、キュンと胸が締め付けられた。

(なんなんだろうか。この感じは…)

葛城は自分の中の感情を理解出来ずにいた。

綾芽の事は好ましく思う。

それ以上でも、それ以下でもなかった筈だ。

主人の大事な孫娘。

それ以上でも、それ以下でもなかった筈だ。

それなのに今の自分の中では、もっと綾芽の事を知りたいと願い、自分の腕の中に閉じ込めてずっと愛でていたいと望む気持ちが芽生えていた。

しかし、葛城はそれは愛玩動物を愛でる気持ちと同じなのだと気持ちをすり替えた。

「葛城さ…ん…」

再び綾芽が切なそうに自分を呼ぶ。

「どうしたのですか?」

努めて静かに葛城は尋ねる。

「何が欲しいのか、仰って下さい。お嬢様がお望みの物でしたら何でも差し上げますよ?」

葛城がそう言うと、綾芽は少し躊躇した後、くるりと葛城の方に身体を反転させ、彼の首に縋り付き『葛城さんが欲しいの』と言った。

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