お嬢様♡レッスン
第62章 お嬢様の行方を追え!
一方、葛城の方はと言えば、白河に茶を振る舞っている最中だった。
「長旅、ご苦労様でした。如何でしたか?お嬢様とのご旅行は?」
葛城は、敢えて核心には触れず、あくまでも部下を労う体で情報を聞き出す様だ。
「旅行ではありません。お嬢様のお仕事に付いて行っただけです」
「ほう…?お仕事ですか。それでも羨ましいですね。私も、一度でも良いですから、お嬢様と出掛けてみたいものです」
「葛城さんがお誘いすれば、お嬢様は喜んでご一緒して下さるでしょう?」
「おや、どうしてそう思われるのですか?私はお嬢様の執事ではありませんのに…」
「とぼけないで下さい。貴方とお嬢様が特別な関係にある事を気付かないとでも思っておられるのですか?」
「えっ?」
「狡いですよ。お嬢様の執事でもない貴方がお嬢様の心を掴んでしまわれるなんて…」
「………すみません。私の様なオジサンが、本当に申し訳ないと思っています」
葛城はそう言うと、カップに視線を落とした。
「長旅、ご苦労様でした。如何でしたか?お嬢様とのご旅行は?」
葛城は、敢えて核心には触れず、あくまでも部下を労う体で情報を聞き出す様だ。
「旅行ではありません。お嬢様のお仕事に付いて行っただけです」
「ほう…?お仕事ですか。それでも羨ましいですね。私も、一度でも良いですから、お嬢様と出掛けてみたいものです」
「葛城さんがお誘いすれば、お嬢様は喜んでご一緒して下さるでしょう?」
「おや、どうしてそう思われるのですか?私はお嬢様の執事ではありませんのに…」
「とぼけないで下さい。貴方とお嬢様が特別な関係にある事を気付かないとでも思っておられるのですか?」
「えっ?」
「狡いですよ。お嬢様の執事でもない貴方がお嬢様の心を掴んでしまわれるなんて…」
「………すみません。私の様なオジサンが、本当に申し訳ないと思っています」
葛城はそう言うと、カップに視線を落とした。