お嬢様♡レッスン
第62章 お嬢様の行方を追え!
始めは自分でも思ってもみなかった。
綾芽が年の離れた自分を男として見てくれる等とは。
彼女の好意は、宗佑からの信頼と家令と言う立場の上にあるものだと思っていたから。
自分よりも、まだ年齢が近い高月の方が相応しいのではないかと、時々思う事はある。
しかし、もう、綾芽を諦める事など、出来ないところまで気持ちが育ってしまっていた。
「綾芽を…。お嬢様を幸せにしてやって下さい。そうでないと俺…」
「白河…。貴方もお嬢様を…。そうでしたか」
「見事に振られましたけどね。『心はあげられない』って。でも、良いんです。良い思い出も出来ましたから!」
「ほう?伺っても宜しいでしょうか?」
「知りたいですか?」
「ええ…」
「これなんですけどね?」
そう言うと、白河はスマートフォンを取り出し、写真のフォルダを開くとテーブルに並ぶ料理の写真を見せた。
「これは?」
「綾芽…、いや、お嬢様の手料理です!」
綾芽が年の離れた自分を男として見てくれる等とは。
彼女の好意は、宗佑からの信頼と家令と言う立場の上にあるものだと思っていたから。
自分よりも、まだ年齢が近い高月の方が相応しいのではないかと、時々思う事はある。
しかし、もう、綾芽を諦める事など、出来ないところまで気持ちが育ってしまっていた。
「綾芽を…。お嬢様を幸せにしてやって下さい。そうでないと俺…」
「白河…。貴方もお嬢様を…。そうでしたか」
「見事に振られましたけどね。『心はあげられない』って。でも、良いんです。良い思い出も出来ましたから!」
「ほう?伺っても宜しいでしょうか?」
「知りたいですか?」
「ええ…」
「これなんですけどね?」
そう言うと、白河はスマートフォンを取り出し、写真のフォルダを開くとテーブルに並ぶ料理の写真を見せた。
「これは?」
「綾芽…、いや、お嬢様の手料理です!」