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お嬢様♡レッスン

第65章 幸せな時間(とき)

「有難きお言葉。黒崎、今日、この瞬間の事を生涯忘れません。執事として貴女とこうして過ごした時間を胸に、これからも貴女に変わらぬ忠誠を誓います」

黒崎は、身を引くと綾芽の足を取り、その甲へと口付ける。

忠誠の証の口付け。

それは、足の甲から踝、足首、脛へと次第に熱を帯びながら上へと上がっていく。

唇は膝頭を通り、柔らかい内腿を伝う。

黒崎が綾芽のスカートのファスナーを下すと、彼女は脱がせ易い様にと腰を浮かせてくれたので、それを脱がせた。

淡いピンクのパンティが包む恥丘に口付け、それを覆う布を脱がせる。

それから、その唇は平たい腹の上を通り、脇腹を滑り鳩尾へと続いていく。

「ふふっ。擽ったい…」

綾芽が小さく笑い、身を捩らせると、彼は彼女を俯せに寝かせ、ブラジャーのホックを外した。

そして、彼女の滑らかな背中にも口付けを落とす。

肩に、項に、耳に。

額に、頬に、瞼に。

黒崎は、綾芽の身体の全てを唇に記憶させるかの様に、全身に隈なく口付ける。

黒崎の優しい唇が、綾芽の心と身体を溶かしていく。

黒崎は、身体を引くと溶け始めた綾芽の顔を見つめ、目を細めた。


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