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黒崎の胸の中に、また新しい喜びが沸き上がった。

綾芽の手に導かれ、彼女の敏感な部分に触れると、そこは既に濡れていた。

幼馴染達や高月、そして葛城に比べれば、自分の女性を喜ばせる技巧等、足元にも及ばないと自覚している。

それ故、自分が主導となった時、綾芽に感じて貰えるのか自信がなかった。

しかし、綾芽の身体は反応を返してくれた。

それが嬉しかった。

黒崎は粒の周りの肉を人差し指と薬指で押し広げると、その中心を中指で何度も撫でる。

「ああ…ん」

最早、全身が感じる器官となっていた綾芽の身体は、その動きに併せて腰を揺らせた。

「ああ…。お嬢様の此処…。とてもヌルヌルとしていて触っていて気持ちが良いです」

「や…。恥ずかしいから…そう言う事言わないで…」

自分の反応をいちいち言葉にされると恥ずかしい。

「すみません。でも伝えたいんです。私がどの様にお嬢様を感じているか」

黒崎に悪気はないのだと分かっている。

『これが最後だから』自分に伝えたいと思ってくれているのだろう。

それが分かるから、綾芽は沸き上がる羞恥に耐える事にした。

「……。分かりました」

「有難うございます」