無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

綾芽は、水に浸けた野菜の水を切り、せっせと鶏肉の下ごしらえを始める。

「私も何かお手伝いしましょう！」

葛城は意気揚々と名乗りを上げたが、綾芽に丁重に断られた。

「荷物を片付けて、お風呂にでも入ってて下さい」

そう言われて、キッチンを追い出されてしまった。

仕方がないので、荷物を運び、シャワーを簡単に浴びる事にする。

風呂は後でゆっくり綾芽と二人で入る気満々な葛城。

そして、綾芽の手料理が食べられると思うと、葛城は心の心は踊っていた。

かなり重症だなと思いながらも、それが嫌ではない。

これから、暫くは二人きりで過ごせる。

今夜からの二人の生活に想いを馳せる葛城なのであった。