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お嬢様♡レッスン

第70章 葛城のイチャラブ計画Ⅲ

綾芽が目を開けると、そこには愛しい人の顔が自分を見下ろしている。

「おはようございます。綾芽様?」

まだ、覚醒し切っていない綾芽は、葛城の首に腕を回し、彼に抱き付いた。

「綾芽様?」

「うにゃぁ…葛城さん…大好き…」

綾芽はそう言うと葛城の頬に自分の頬を擦りつける。

彼女はまだ、夢の続きの中に居た。

夢の中で、彼女は猫だった。

捨てられ、一人ぼっちで鳴いていたところを葛城に拾われた。

葛城は優しく綾芽の世話をしてくれ、猫であるのも忘れて彼に恋をした。

しかし、どんなにニャーニャー鳴いて彼に愛を伝えても、その想いは届かない。

そんな夢を見ていたのだった。

「なっ!?」

綾芽の意表を突く行動と言動に、葛城は顔を赤く染め、片手で口元を抑える。

彼の理性が今にも崩壊しそうだった。

しかし、彼は何とかそれを保ち綾芽の身体を引き離し、顔を覗き込む。

「お目覚めになられましたか?」

「…………。はっ!」

「おはようございます」

「おはよう…ございます…」

(どどどど…どうしよう。朝っぱらから、私、とんでもない事しなかった?)

綾芽は激しく動揺した。


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