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お嬢様♡レッスン

第70章 葛城のイチャラブ計画Ⅲ

扉を開けると、まだベッドの中で寝息を立てている綾芽。

彼はサイドテーブルにトレーを置くと、カーテンを開け、綾芽を起こしに取り掛かる。

葛城は綾芽の耳元に口を寄せると、『おはようございます。綾芽様』と声を掛けた。

彼は、彼女の執事ではなかった為、彼女を起こすのはこれが初めてだ。

「ん………むにゃ……」

綾芽は身動ぎをしたが、目を開ける気配はない。

(おや、これでは起きないようですね)

そこで彼は、もう一度耳元で囁き、最後に耳に息を吹きかけて見る。

綾芽の肩がビクンと震えるが、それでも起きなかった。

(寝起きが悪いとは聞いた事がなかったのですが…。昨日は無理をさせてしまったからでしょうか…?)

それではと、今度は綾芽に覆い被さり、彼女の唇に口付けを落としてみる。

「ん………?」

どうやらやっと起きてくれた様だ。

綾芽の目がゆっくりと開かれる。

「おはようございます。綾芽様?」

葛城はにっこり笑って朝の挨拶の言葉を贈った。


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