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お嬢様♡レッスン

第73章 夕陽

宗佑に調査が終わった事を報告すると、帰って来る様に言われた二人。

二人きりの時間が、もう終わるのかと残念に思いながら、それを惜しむ様に二人は肌を重ねた。

翌日の昼、船着き場から迎えのボートに乗り、呉の港で宗佑が所有するクルーザーへと乗り換える。

「うわぁ…。想像していたのより大きい!!」

停泊していた船を見て、綾芽は感嘆の声を上げた。

「これでも、旦那様が所有されている船の中では、小さい方かと…」

荷物を船員に手渡しながら、葛城がそう言うと綾芽は更に吃驚した。

「えっ!?そんなに沢山持ってるんですか?」

「沢山…と言う程ではありませんが、何隻かお持ちですよ?」

「ふわぁ~…。お爺様って本当に凄いお金持ちなんですね…」

他人事の様に行っているが、いつかは彼女が相続する財産の一部である。

「さぁ、綾芽様。行きましょう?」

そう言って葛城が手を差し出すと、綾芽は彼の指に自分の指を絡めた。

船に乗り込むと、船長が出迎えてくれる。



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