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お嬢様♡レッスン

第74章 星空の下で

熱を一気に放出し、脱力する葛城。

そしてそれを受け止めて力が抜けた綾芽。

二人は甲板へと崩れ落ちる様に転がり、天を仰ぐ。

手を伸ばせば掴めそうな程の星の煌めき。

ふわふわとした脱力感は、まるで宇宙を漂っているかの様だ。

「あっ!流れ星…」

綾芽が小さく声を上げる。

「お願い事をしなければなりませんね?」

「でも、もう消えちゃいました…」

残念そうに綾芽が言うと、葛城は『多分、また降って来ますよ』と言ってくれる。

息を整えながら、暫く夜空を見上げていると、葛城の言った通り一つ、また一つと星が堕ちてくる。

綾芽はその星達に『ずっと葛城と一緒に居られますように』と願いを込めたのだった。



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