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宗佑の所有する島々を巡り、航海は順調だった。

翌朝には横浜港に着く予定となっている。

星空の下で愛し合った二人は、部屋に戻った後も、明け方まで愛し合い日の出を迎えた。

そして遅くに起きた二人は、只今ブランチ中である。

「こんにちは、お嬢様。船の旅は楽しんで頂けてますか？」

船長がやって来て、綾芽達に挨拶をする。

「ええ。とっても！明日の朝には降りなければならないなんて、少し寂しいくらいです」

「ははは。気に入って頂けた様で何よりです。お二人がご結婚されて新婚旅行に行かれる際には、船で世界一周等は如何でしょうか？」

「素敵ですね！」

「その際には、是非、私共もお伴させて下さい。素敵な旅をお約束しますよ？」

そう言って船長は綾芽にウインクする。

綾芽は彼をチャーミングな人だなと思った。

（結婚かぁ…。今まで考えた事がなかったけど…）

綾芽はチラっと葛城を見る。

彼女の視線に気付いた葛城は、顔を上げ綾芽に微笑んでくれる。

（まだ、大学もあるし、結婚は卒業してからだよね。それまでに、もっと色々と勉強しなくちゃ！）

葛城との甘い未来に想いを馳せる綾芽。