テキストサイズ

お嬢様♡レッスン

第78章 オークション

薄暗い部屋に閉じ込められたまま、綾芽は幾度となく男に犯され続けた。

昼も夜も分からない。

何日が経っているのかも定かではない。

綾芽が気が付いてから与えられた食事の回数で、何となく5日程過ぎているのではないかと思うくらいだ。

誰かに助けを頼もうと思ってみても、記憶のない彼女には頼れる人が思い浮かばない。

彼女が分かっている事と言えば、自分は日本人で日本語が話せる事。

そして、これから奴隷として売られると言う事だけだった。

(私…これからどうなっちゃうのかな…)

ベッドの上で膝を抱えて先の事を考えると不安を覚える。

何故、自分は何も覚えていないのだろう。

怪我をしている訳ではない。

男に擦られ続ける脚の間以外に、痛みを感じる場所はない。

唯、時折、激しい頭痛に襲われるくらいだ。


精神的な物なのだろうか。

どうすれば記憶が戻るのだろうか。


綾芽は必死に考えてみるが、記憶を取り戻そうと躍起になると、決まって頭痛が起こるのだ。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ