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お嬢様♡レッスン

第81章 Lesson16♥階級社会について学びましょう

そんな事をした覚えはないのだがと綾芽は思ったが、『婚約者としての演技を要求されているのだ』と言う事を瞬時に悟る。

そこで綾芽は頑張って演技をする事にした。

「もう、ウィルったら…。私がシャイな事、知ってるでしょう?」

「ふふふ。そうだったね。君が大胆なのはベッドの中だけだったね?」

そう言って片目を瞑って見せるウィリアム。

言われた意味が分かると、綾芽は顔を真っ赤にして、彼の背中を”バシッ”と叩いた。

「あはは。痛いよ、桜子。そんなに怒らなくてもいいじゃない。本当の事なのに。昨夜だって…」

「ウィル!!」

そんな風にじゃれ合う二人を見て、彼らが恋人同士ではない事を疑う使用人は居なかった。

「それじゃあ、時間を作ってなるべく逢いに来るからね?」

そう言うとウィリアムは使用人達の前で綾芽に熱い口付けを贈り、リムジンに乗って秘書とロンドンへと戻って行った。

後に残されたのはヘンリーと使用人数名のみ。

ヴァレットのティモシー、メイドのジャッキーとエイミー、コックのシャルル、厩舎管理者のディビッド。




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