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お嬢様♡レッスン

第81章 Lesson16♥階級社会について学びましょう

空港に到着すると、ロートマン家のリムジンに乗り換える。

目指すはロートマン家所有の田舎町だ。

ウィリアムは仕事がある為、ロンドンの邸宅に滞在するが、綾芽はそこで過ごす事が決まっている様だった。

「少し、イギリスでの生活に慣れてからロンドンへおいで?」

決して綾芽を田舎町に押し込める為ではなく、いきなりの環境変化に徐々に慣れさせる為の、ウィリアムの配慮なのだと、綾芽は彼に感謝した。

ロートマン家は、現在、長男であるウィリアムが家督を継いでいる。

彼の両親は飛行機事故で他界。

彼が21歳の時であった。

彼はそのまま彼等の家督を継ぎ、26歳の現在に至る。

ウィリアムには、年の離れた弟がおり、彼は現在イートン校(イギリスの上流階級の子息が入る名門校)の寄宿舎で生活している為、不在。

事実上、彼の実家は主の居ない状態なのである。

「一応、必要な物は買い揃えておいたけれど、足りない物があったら、ヘンリーを置いていくから、彼に頼むと良い」

「有難うございます」

「桜子、皆の前で緊張してるの?いつもみたいにハグして『有難う』ってキスしてくれてもいいんだよ?」

「えっ!?」



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