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お嬢様♡レッスン

第82章 大人の抱き人形

綾芽がロートマン家に身を寄せる事になった翌日から、ヘンリーの授業は始まった。

英国でのお茶の作法や、しきたり。

晩餐会に招待された際の席順。

言葉遣いやマナーについて等。

四六時中、綾芽に付き添い指導をする。

それが綾芽には何故か懐かしく感じていた。

そして、他の使用人達が寝静まった頃を見計らってヘンリーは綾芽の部屋を訪ねる。

それはほぼ毎晩と言っていい程だった。

彼は初めて綾芽と交わってからと言うもの、彼女の身体に溺れていた。

彼女に対し、恋慕の感情はない。

望んでも手に入るものではないから。

『階級社会』と言う枷は、ヘンリーの心にもしっかりと根付いているのだ。

唯、あのしっとりとして滑らかな、吸い付く様な肌。

蠢いて締め付ける、膣の具合。

恥じらいながらも時に見せる妖艶な表情。

母国の女性達とは違う声の上げ方。

そんなものに魅了されていただけである。

勿論、主であるウィリアムにバレたらクビになるだろう。

主の婚約者に手を出したと言う噂が広まれば、執事としての仕事は恐らく得られない。

しかし、そんなリスクを冒してでも、彼女を味わいたいと思ってしまうのだ。



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