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お嬢様♡レッスン

第82章 大人の抱き人形

彼が言葉で攻め立てると、彼女はキッと彼を睨むのだが、その目は潤んでおり赤く染まった肌が彼の情欲を煽るだけだった。

『可愛い抱き人形』

ヘンリーは彼女を心の中でそう呼んでいた。



そう。

彼女は彼の性欲を満たす為の人形。

それ以上でも、それ以下でもない。



ヘンリーは彼女をそう位置付けていた。

身体だけの関係であると。

彼はある事件が起こるまで、自分の本当の気持ちに気付かずにいたのだった。



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