お嬢様♡レッスン
第84章 ロートマン子爵の謀
ウィリアムはフレデリクを連れて書斎の扉を開ける。
弟を中に入る様に促すと、自分もその後に続き、扉を閉める。
「何なの?人払いまでして…」
「余り、彼女を悪く言うのは止めてくれないか?」
「何?すっかりあの女に骨抜きにでもされてるの?」
「そうではないよ?フレデリク、よく聞いて?彼女は日本のビッグ・カンパニー、東乃宮コンツェルンの跡取り娘なんだ。唯、トラブルに遭って記憶がない。意味分かる?」
「そんなの分かる訳、ないじゃない」
「彼女は中東の闇オークションで売られていた。それを僕が買い取った。324万ポンドでね」
「はぁ…ッ!?そんな大金でっ!?何でそこまで?あの女を気に入ったって訳?」
「話は最後まで聞くものだよ?フレデリク。さっき言ったように、彼女は日本の東乃宮コンツェルンの跡取りだ。お前も名前くらいは聞いた事があるだろう?」
「東乃宮!?」
そう聞いてフレデリクは驚いた。
それは日本に興味のない彼でさえも耳にした事のある大きな企業だったからだ。
「あの女が?」
「言葉が悪いよ?フレデリク。これで分かっただろう?僕が何故彼女を大切に扱うのか…」
弟を中に入る様に促すと、自分もその後に続き、扉を閉める。
「何なの?人払いまでして…」
「余り、彼女を悪く言うのは止めてくれないか?」
「何?すっかりあの女に骨抜きにでもされてるの?」
「そうではないよ?フレデリク、よく聞いて?彼女は日本のビッグ・カンパニー、東乃宮コンツェルンの跡取り娘なんだ。唯、トラブルに遭って記憶がない。意味分かる?」
「そんなの分かる訳、ないじゃない」
「彼女は中東の闇オークションで売られていた。それを僕が買い取った。324万ポンドでね」
「はぁ…ッ!?そんな大金でっ!?何でそこまで?あの女を気に入ったって訳?」
「話は最後まで聞くものだよ?フレデリク。さっき言ったように、彼女は日本の東乃宮コンツェルンの跡取りだ。お前も名前くらいは聞いた事があるだろう?」
「東乃宮!?」
そう聞いてフレデリクは驚いた。
それは日本に興味のない彼でさえも耳にした事のある大きな企業だったからだ。
「あの女が?」
「言葉が悪いよ?フレデリク。これで分かっただろう?僕が何故彼女を大切に扱うのか…」