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お嬢様♡レッスン

第84章 ロートマン子爵の謀

「要するに兄さんは、事業拡大の為にあの女を利用する気だって事?」

「言葉は悪いけど、そうなるね」

「ふぅ~ん?」

(何だ、兄さんは別に本気じゃないのか。それなら安心かな?)

フレデリクはそう思うと、不機嫌だった顔に笑みを浮かべた。

「でも、利用するだけだったら、セックスする必要なんてないじゃない?」

「そう思う?女性は身体を許した相手には心も緩くなるものだよ?」

「だからってあんな乳臭い女…。」

「お前、イートンに行ってから口が悪くなってない?友達は選びなよ?」

ウィリアムはフレデリクの口の悪さに顔を顰めてそう言った。

「まぁ、お前が彼女に興味がないなら、安心かな?」

「それ、どういう意味?まさか…あの女の事、好きだなんて言わないよね?」

「さぁ、どうだろうね?お前は悪く言うけど、彼女は可愛いよ。素直だし」

「どこがいいのさ?兄さんならもっとエレガントでセクシーな女性がよりどりみどりだろう?」

「だが、あまりにもプライドが高すぎる女は扱い難いよ?その点、彼女は従順だ。妻にするなら扱い易い方がいい」

「あの女と結婚するの?日本に行っちゃうの?」





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