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お嬢様♡レッスン

第84章 ロートマン子爵の謀

綾芽が花弁をウィリアムの欲棒に擦り合わせると、淫らな水音が上がる。

「ふふっ。桜子は本当に淫乱な子だね」

彼女の腰に手を添えながら、美しく妖艶な笑みを浮かべるウィリアム。

彼に『淫乱』だと言われ、妖しい瞳で見つめられ、綾芽の身体はカッと熱くなった。

「ウィル…。淫乱な桜子はウィルのコレが欲しいです…。挿れてもいいですか?」

まるで魔法を掛けられたかの様に、お強請りの言葉が彼女の口からスラスラと紡がれる。

あの夜だけで、彼女はウィリアムには願いを口にしなければ、自分の望みが叶わないと言う事が刻みこまれていた。

(覚えがいいのも困りものだな…)

ウィリアムはそう思う。

教え甲斐があると言えば、そうであるが、『手の掛かる子程可愛い』と言うように、何度も何度も調教する楽しみが少ない。

しかし、どこまで彼女が対応出来るのかを愉しむ事は出来そうだ。


ウィリアムは知らない。


綾芽が今までに執事達から受けたレッスンの数々を。

それに因り、自分がどうなって行くのかを。

この時の彼は知る由もなかった───。




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