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お嬢様♡レッスン

第85章 夢の中でⅠ

「──様、そろそろ入れますよ?」

彼が私の顔を覗き込んでそう伝えてくれると私は頷く。

彼が『彼』を手に持つと、私の花弁に『彼』を擦り合わせ、花弁から溢れる蜜を絡ませる。

『彼』に押される芽が擦られる度に甘く疼く。

そしてゆっくりと少しずつ衝きながら、徐々に私の中へと入って来る。

私が痛みに身体を強張らせる度に、それを解すように与えられる口付け。

無理に『彼』を捻じ込む事なく、始終優しく動く彼の腰。

彼の気遣いが。

優しさが嬉しい。

彼が初めての人で良かった。

私はそう思った。

「──様、全て貴女の中に入りましたよ」

彼にそう告げられると、女になった嬉しさが込み上げて来て、思わず彼に抱き付いた。

それを彼は優しく受け止めてくれる。

「──様、痛くはないですか?」

始終、私を気遣う彼の優しさは、『初めて』の恐怖を拭い去ってくれた。

全く痛くなかったと言えば嘘になるが、想像していた痛み程ではなかった。

それは全て彼が包み込んでくれたお陰だった。

身体を重ねる事の素晴らしさを教えてくれたのは彼だ。

そして愛する喜びと愛される悦びも。



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