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お嬢様♡レッスン

第11章 Lesson 4♥オモチャで遊びましょう

「次のレッスンでは、おいたが過ぎたら私が“お仕置き”しちゃいますよ?」

そう言って綾芽はにっこりと笑った。

高月は執事としては優秀だ。

手放すべきではない。

綾芽はそう判断を下した。

「お許し下さるのですか?」

「許すも何も、貴方は『こういうプレイがある』って私に教育してくれただけでしょう?もう、遠慮したいけど…。それにね?」

綾芽は続ける。

高月は黙って綾芽の言葉に耳を預けた。

「私が落ち込んでいた時に、貴方がからかってくれたお陰で元気になれました。今日もそう、私が東乃宮の“お嬢様”としてどうあるべきかを気付かせてくれたのは貴方です。だから、これからも“私の為”に色々と助けてくれると嬉しいなって…」

綾芽の心の寛容さに高月は敬服した。

(この方の為に)

「畏まりました。この高月、何処までお嬢様の為に尽くして参ります」

「宜しくお願いしますね?“私の執事”さん」

『私の執事』

綾芽にそう言われ、高月は至高の喜びを感じた。

綾芽に取り入って成り上がろう等と言う考えは、高月の中にはもうない。

あるとすれば、願いは一つだけ。

許されるのであれば、綾芽ときちんと繋がりたい。

心と身体を使って綾芽を悦ばせたい。

そう思う高月だった。

「それじゃあ、私はお風呂に入って来ますから、その間にソファの染みを綺麗にしておいて下さいね」

「畏まりました」

高月は何時もの様に胸に手を当てお辞儀をすると、染み抜きの道具を取りに綾芽の部屋を出ていく。

心は軽く、晴れやかな気分だった。

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