お嬢様♡レッスン
第92章 Lesson17♥女性の心を知りましょう
高校に通っていた筈なのだが、授業の風景は思い出せても、周りにいた人物の顔は思い浮かばなかった。
それもその筈で、大学生となり家を出て一人暮らしをするまで、両親と共に各地を転々としていた綾芽には、特別に親しくしていた友人が居た訳ではなかった。
「ねぇ、フレデリクはどんな事が知りたいの?」
綾芽は単刀直入に切り出した。
二人は現在、ロートマン邸の敷地内にある小川の辺でピクニックを楽しんでいる。
人前では甘えないフレデリクであるが、綾芽と二人きりになると、途端に甘えて来るのが、可愛くて仕方がない。
弟が居たらこんな感じなのであろうか。
柔らかいフレデリクの金色の髪を撫でながら、ふとそう思う。
フレデリクは綾芽の膝に頭を預け、本を読んでいる最中だった。
「ん~…?そうだなぁ…」
そう言いながら本を閉じ、身を起こすとフレデリクは綾芽に視線を合わせる。
それもその筈で、大学生となり家を出て一人暮らしをするまで、両親と共に各地を転々としていた綾芽には、特別に親しくしていた友人が居た訳ではなかった。
「ねぇ、フレデリクはどんな事が知りたいの?」
綾芽は単刀直入に切り出した。
二人は現在、ロートマン邸の敷地内にある小川の辺でピクニックを楽しんでいる。
人前では甘えないフレデリクであるが、綾芽と二人きりになると、途端に甘えて来るのが、可愛くて仕方がない。
弟が居たらこんな感じなのであろうか。
柔らかいフレデリクの金色の髪を撫でながら、ふとそう思う。
フレデリクは綾芽の膝に頭を預け、本を読んでいる最中だった。
「ん~…?そうだなぁ…」
そう言いながら本を閉じ、身を起こすとフレデリクは綾芽に視線を合わせる。