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お嬢様♡レッスン

第92章 Lesson17♥女性の心を知りましょう

「それは…そうだけど…」

「でも、今の口付けで貴方が私をどれだけ求めてくれているか、私には伝わったわ」

だから、きちんと彼と向き合わなければならない。

自分が彼にしてあげられる事。

その全てを彼に伝えよう。

綾芽はそう思った。

「私の気持ちも身体を使って伝えるから…。だから私の話も聞いてくれる?」

そう言って、綾芽はフレデリクの首に自分の腕を絡めた。

彼女の吐息が、彼の唇に掛かる。

「焦らないで。この夏の間だけは、私は貴方のものだから…」

「………っ!!」

綾芽の言葉はフレデリクを大いに喜ばせた。

今までに感じた事のない幸福感。

彼は今、それに包まれている。

自然と顔が綻ぶのを抑える事が出来ない。

こんなのは自分らしくない。

そう思いながらも、胸を満たす喜びは言葉となって溢れ出す。

「綾芽…。好きっ!キミの事が大好きだ!!」

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