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お嬢様♡レッスン

第92章 Lesson17♥女性の心を知りましょう

自分ばかりが彼女を好きで。

彼女は全くの余裕の表情で。

こんな事を思うのは間違っていると分かってはいる。

『気持ちには応えられない』と彼女は言っているのだから。

それでもいいからと彼女を望んだのは自分。

唯、傍に居て身体を繋いだところで、彼女の気持ちが手に入る訳ではない。

しかし、彼のその想いは綾芽に届いていない訳ではない。

届いたからこそ、彼女は今こうして彼と二人で居るのだから。

「フレデリク。身体を重ねる事って、二通りあると思うの。一つは身体で気持ちを伝え合う”会話”としてのセックス。そしてもう一つは気持ちの伴わない”運動”としてのセックス」

「会話…?運動…?」

「そう。私達がしようとしているのは会話?それとも運動?」

「そんなの、会話の方に決まってるだろ?」

「でしょう?会話なのだから、どちらかが一方的に話してばかりでは、会話が成り立たないと思わない?」

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