お嬢様♡レッスン
第95章 異国の訪問者
「失礼致します。会長、ロートマン商会のCEOがお会いしたいと、受付にお見えなのですが…」
黒崎は重厚な会長室の扉をノックし、入室の許可が下りると、早速用件を伝える。
東乃宮コンツェルンの総本山・株式会社暁(あかつき)。
その本社ビルの最上階に位置する会長室で宗佑と葛城が応接セットに座り、話をしていた。
「アポイントメントは?」
手前に座っていた、葛城が黒崎に尋ねる。
彼は現在、綾芽を探し求めて日本全国を飛び回っていて、今は定期報告の為に訪れていたのだった。
「ございません」
宗佑の秘書の元で働き始めた黒崎は背筋を正して答える。
「ですが、『綾芽様の件』でと申しております」
「何?それは本当かね?」
宗佑が身を乗り出して黒崎に尋ねる。
「はい。そう仰いました」
黒崎がそう答えると、宗佑と葛城は顔を見合わせた。
「分かった。S会議室へ通しなさい」
「畏まりました」
黒崎は重厚な会長室の扉をノックし、入室の許可が下りると、早速用件を伝える。
東乃宮コンツェルンの総本山・株式会社暁(あかつき)。
その本社ビルの最上階に位置する会長室で宗佑と葛城が応接セットに座り、話をしていた。
「アポイントメントは?」
手前に座っていた、葛城が黒崎に尋ねる。
彼は現在、綾芽を探し求めて日本全国を飛び回っていて、今は定期報告の為に訪れていたのだった。
「ございません」
宗佑の秘書の元で働き始めた黒崎は背筋を正して答える。
「ですが、『綾芽様の件』でと申しております」
「何?それは本当かね?」
宗佑が身を乗り出して黒崎に尋ねる。
「はい。そう仰いました」
黒崎がそう答えると、宗佑と葛城は顔を見合わせた。
「分かった。S会議室へ通しなさい」
「畏まりました」