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お嬢様♡レッスン

第95章 異国の訪問者

「どう言う事なのでしょうか。ロートマン商会は、確かイギリスの…」

「ああ、それが何故綾芽の件で尋ねてくるのか…」

「そう言えば、CEOは綾芽様のお披露目パーティーにいらしてましたね」

「そうだったか?良く覚えていないな」

「そうですか?あの容姿は一度お会いしたら、忘れられないかと存じますが…。背が高く非常に美しい容貌をされた紳士でしたが…」

「ああ!あの男か!綾芽に一目惚れしたから、嫁にくれとか言った優男だな!?」

「そんな事を仰ってらしたのですか?」

「言った!『綾芽は大切な跡取りだから嫁にはやらん!』と言ってやった!」

「交際のお申込みにいらしのでしょうか…?」

「知らん。来たところで綾芽は居らんのに…」

「すみません…」

「仕方がなかろう。幾ら完璧なキミだとて、天災には敵う訳がない」

「………それでも、あの時、私が手を放しさえしなければ…っ!!」

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