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お嬢様♡レッスン

第97章 合流

莉玖は街に戻ると、葛城が到着するまで、街中をブラブラと散策する。

綾芽に逢えた事で、気持ちが少し明るくなった。

雑貨屋やスーパーマーケット、本屋等を冷やかしながら、異国の街並みを楽しむ。

(少し気持ちに余裕が出て来た…かも)

そう莉玖は思った。

今日は葛城にも、主にも良い報告が出来そうだ。

気分の良くなった莉玖は、パブを見つけると立ち寄ってみる事にする。

ランチとビールを頼み、少し遅めの昼食を摂った。

今朝までは何を食べても味がしなかったが、今は美味しく頂ける。

普段、気持ちの浮き沈みが殆どない莉玖にとって、こんな経験は初めてだった。

ここまで自分の精神に影響を及ぼす綾芽の事を『凄いヤツだ』とそう思った。

食事を終え、宿に戻ると莉玖はタブレットを立ち上げ、自分のスマートフォンは綾芽に預けた事を葛城と宗佑にメールで連絡する。

そう言えば、見つかったら取り上げられるだろうかと、少し心配にはなったが、そうなったらそうなったで諦めるしかない。

取り敢えず、自分のミッションは果たせたのだから。

後は、葛城に任せよう。

19時過ぎ。

葛城から、到着したとの知らせが入る。

莉玖はホテルのロビーまで下り、葛城を出迎えたのだった。

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