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食事を終え、片付けが終わるとヘンリーは与えられた自室へと戻って行った。

彼の部屋は１階に与えられた。

そしてウィリアム達３人の寝室は２階となっている。

綾芽とフレデリクがウィリアムに連れられて寝室へと足を踏み入れると目を見開いた。

そこにはクィーン・サイズのベッド二つ分はありそうなベッドが部屋を占領していたからだ。

「凄い！こんな大きなベッド、初めてみたかも!!」

そう言って燥ぎながらベッドへダイブするフレデリク。

「これなら、三人で寝れるだろう？」

そう言うとウィリアムは微笑みながら、ベッドの端へ腰を下ろし、フレデリクの頭を撫でる。

（道理で…。部屋にベッドがなかったのはこの為だったのね）

荷物を片付ける為に案内された、自室にはベッドがなかった。

恐らくは誰かの部屋にあり、そこで寝る事になるのだろうと、綾芽は予想はしていたのだが、ここまでとは思っていなかった。

「吃驚した？」

そう言って悪戯な笑みを浮かべるウィリアム。

そんな彼に後ろから腕を巻き付け、フレデリクが抱き付く。

「兄さん…有難う…」

そう言うフレデリクの声には、既に色香が滲んでいて。

これから始まる夜の戯れを想像させる。

「綾芽も…。こちらにおいで？」

そう言いながら、ウィリアムは顔の向きを変えるとフレデリクの唇に自分のそれを重ね合わせた。