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「ん………」

フレデリクは目を閉じてそれを受け入れた。

彼は口を開くと、自分の唇を撫でる兄の舌に自分の舌を絡め、吸い上げる。

ウィリアムはそれを楽しみながら、綾芽へと視線を流し、挑発するように目を細めた。

『来ないのなら、僕達だけで楽しんでしまうよ？』

彼の目がそう言っている様に思える。

綾芽は美しい兄弟達の戯れをこのまま見ていたいと思う自分と、その中に加わりたいと思う自分とで葛藤していた。

そんな彼女の葛藤を知ってか知らずか、目の前の美形の兄弟達は口付けを深くしながら、互いの身体を弄り合っていく。

フレデリクの背中を撫でながら、ウィリアムは弟のシャツの裾から手を忍ばせ、胸の辺りで手を蠢かせている。

兄の指先が胸の先端を掠めると、フレデリクの身体はビクンと跳ねた。

「あふっ…！兄さん…気持ち…いいよ…」

「ふふ…。フレデリクは素直で可愛いね」

「あんっ！兄さんっ！」

フレデリクの背中を撫でていた手もシャツの中に忍ばせると、ウィリアムは弟の胸の尖りを両手の先でクリクリと弾いた。

「フレデリク…ここ…尖ってきたね？感じてるの？」

「ああんっ！…んんっ！か…感じるよっ！」

淫らな声を上げるフレデリクの姿に綾芽はゴクリと喉を鳴らす。

（どうしよう…。フレデリクが可愛い…。私も彼を虐めたい…）

そう思うと綾芽はフラフラと二人に近付いていく。