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お嬢様♡レッスン

第14章 とある日の家令の一日

午後1時。

他の使用人達と遅いランチ。

今日は綾芽様が居らっしゃらない為、別館の者も集めた。

皆、口にするのは綾芽様の事ばかりだ。

旦那様といい、綾芽様といい、良い主に仕える事が出来て幸せだと、皆口を揃える。

私も同意見だ。


午後2時。

郵便物のチェックを行う。

旦那様宛の物、使用人宛の物を寄り分け、使用人の分はそれぞれの専用のポストに入れる。

旦那様宛の郵便物は開封し、内容を確かめてメールでその内容を送る。


午後3時。

庭師と打ち合わせをする。

綾芽様の為にガゼボ周辺の草花や庭木の入れ替えを行いたいので許可が欲しいとの事。

綾芽様の為と言う事であれば、旦那様も許可される事だろう。


午後4時38分。

高月からの言付けと言う事で、グループのホテルの従業員から連絡が入る。

18時30分頃に綾芽様の迎えにロビーまで来て欲しいとの事。

これから綾芽様は…。

落ち着かない。

今すぐ飛んで行きたい。

しかし、高月にも権利はある。

彼の背中を押したのは自分だ。

堪えなければならない。


午後5時30分。

黒崎の運転でホテルに向かう。


午後6時20分。

ホテルのロビーに到着。

早く綾芽様にお目にかかりたい。


午後6時30分。

指定時間通りに高月と綾芽様がロビーに現れる。

綾芽様は私の姿に動揺しておられた御様子。


午後8時。

少し渋滞にはまり、予定よりも遅い到着。

綾芽様のご夕食は30分からとなる。


午後8時30分。

綾芽様のご夕食の給仕。

綾芽様より後で部屋に来るよう申し付かる。


午後10時30分。

簡単な夕食を済ませ、綾芽様の部屋に伺う。

綾芽様から、可愛らしいキャラクターのお土産を頂く。

『皆さんには内緒ですよ』と言って見せられた笑顔に胸がキュンとなる。

綾芽様とお揃いだそうだ。

我慢の限界で綾芽様を押し倒してしまった。

困惑されたお顔もまたそそられる。

貴女は私をどれだけ狂わせるおつもりなのか。

まだ、仕事中なので堪えた。


午後11時。

旦那様に業務報告。

綾芽様との外出は高月に行かせた事を伝えると『意気地がない』と叱られる。

確かにそうなのかも知れない。

しかし、これ以上歯止めが利かなくなるのが怖い。


午前0時。

シャワーを浴び、就寝。

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