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お嬢様♡レッスン

第107章 ドキドキの晩餐会

「悪いけど、僕はキミの様な女性には興味がない。欲情もしない。プライドが傷付きたくなければ、こんな事は辞めるんだね」

彼は努めて静かにそう言った。

例えどんな女でも、暴力は揮うべきではない。

それよりも、綾芽の事が心配だ。

そんな彼の心の中等、知らないメイドは尚も続けようとし、ファスナーの隙間から、フレデリクの欲棒に舌を這わせる。

すると頭上から呆れた様な溜息が落とされた。

「いい加減にしてくれないか?キミと遊んでいる暇はない。さっさと僕の前から姿を消してくれない?」

そう言うとフレデリクは、メイドの手を放し、傍に落ちている自分のシャツを拾い上げ、身に着ける。

まだ、身体が上手く動かない。

しかし、焦っている事を悟られてはいけない。

綾芽に何事もなければ良いのだが。

どう考えても、メイドが自らこの様な事をするとは思えない。

こんな事をすれば、伯爵家の名を貶める事になるし、下手をすれば解雇である。

恐らく、ダグラスとか言う、エミリアの甥っ子の差し金に違いないのだ。

自分も嘗ては何でも思い通りにしようと思っていた。

なるものだと思っていた。

若いが故の我侭。

だが、どうにもならない事もあるのだと言う事を学んだ。

その中で最善の道を選ぶ事も。

フレデリクは何とかシャツを着終えると、黙って俯いていたメイドが顔を上げ、彼を手伝い始めた。


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