お嬢様♡レッスン
第15章 Lesson 5♥優しくタッチしましょう
「はい。結構です。今日はここ迄に致しましょう」
「えっ!もう終わりですか?」
「ええ、今日は音を奏でる楽しさを覚えて頂きたかっただけですから」
「それなら速水さんの目論見はバッチリですよ。とっても楽しかったですから!」
綾芽が瞳をキラキラと輝かせてそう言った。
その眩しさに速水は目を細める。
「それは良かった。ところでお嬢様」
速水は綾芽の方ににじり寄る。
「なんでしょう?」
そう言って綾芽が速水の方を向くと、彼の顔が目の前にあった。
「わっ!」
思わず仰け反った綾芽は、バランスを崩した勢いで椅子から転げ落ちそうになる。
速水は空を切る綾芽の腕を掴み、引き寄せるとその勢いのままに綾芽に口付けた。
「んっ!」
一瞬の出来事に綾芽は驚き、目を見開いて固まる。
速水は綾芽が身を固くしたのを感じると、唇を離し『本日のレッスン料、ご馳走様です』と言っておどけて見せた。
(次はダンスのレッスンもあるのに、俺は何をしようとしてたんだ?)
速水琉聖
25歳。
無意識の自分の行動に戸惑う。
『お嬢様とエッチな事が出来るから』と言う理由だけで執事(見習い)になった彼が、このお嬢様と出会い本物の執事として生きる道を選ぶ事になるとは、この時の彼は思っていなかった。
「えっ!もう終わりですか?」
「ええ、今日は音を奏でる楽しさを覚えて頂きたかっただけですから」
「それなら速水さんの目論見はバッチリですよ。とっても楽しかったですから!」
綾芽が瞳をキラキラと輝かせてそう言った。
その眩しさに速水は目を細める。
「それは良かった。ところでお嬢様」
速水は綾芽の方ににじり寄る。
「なんでしょう?」
そう言って綾芽が速水の方を向くと、彼の顔が目の前にあった。
「わっ!」
思わず仰け反った綾芽は、バランスを崩した勢いで椅子から転げ落ちそうになる。
速水は空を切る綾芽の腕を掴み、引き寄せるとその勢いのままに綾芽に口付けた。
「んっ!」
一瞬の出来事に綾芽は驚き、目を見開いて固まる。
速水は綾芽が身を固くしたのを感じると、唇を離し『本日のレッスン料、ご馳走様です』と言っておどけて見せた。
(次はダンスのレッスンもあるのに、俺は何をしようとしてたんだ?)
速水琉聖
25歳。
無意識の自分の行動に戸惑う。
『お嬢様とエッチな事が出来るから』と言う理由だけで執事(見習い)になった彼が、このお嬢様と出会い本物の執事として生きる道を選ぶ事になるとは、この時の彼は思っていなかった。