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お嬢様♡レッスン

第111章 葛城の改革

橘の一件があった翌日、葛城は役員達を招集し、早急に会議を開いた。

出張等で社内に居ない者には、Webで参加を促す。

自分達に不都合がなければ特に異論を唱えない役員達は、葛城に一任すると言う結果を出して会議は早々と締めくくられた。

ぞろぞろと役員達が会議室から出て行く姿を見て、葛城は溜息を零す。

役員自らがこんな低い意識では、先が思いやられると。

しかし、一任された方が遣り易いのは事実である。

社員教育を進めた上で、彼等の処遇も考えた方が良いだろうと葛城は思った。

葛城は自分の役員室へ戻ると、人事部に内線を入れ、人事部長と総務部長を呼び出す。

「先程の会議の件で、早急に進めたい事があります」

人事部長がソファに腰を掛けると直ぐに、葛城は話を切り出した。

まず、社員の評価表をきちんとつける事を義務付ける事を徹底させる事。

年に一度、研修と能力テストを受ける事。

これを怠った者は減給、降格がある事。

「そんな事をしたら、社員達から不満の声が上がります!」

そう反発の声が部長達から上がるが、葛城はそれを跳ね除ける。

「本来、やらなければいけない事です。グループの傘下に入った際に、通達があった筈です。それが出来ない社員は、グループには不要です」

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