お嬢様♡レッスン
第17章 フットマン(見習)は見たⅠ
「兄さん!僕飛んでも無いもの、見ちゃったんだけどっ!!」
息を切らせて一人の少年が柳瀬広夢の部屋へと駆け込んで来た。
「どうしたの?そんなに慌てて…」
部屋で英国式庭園の写真集を眺めていた広夢が顔を上げると、顔を真っ赤に上気させた弟・歩夢が彼の前に座り込んでいた。
歩夢は現在14歳。
古来の元服の年を迎え、現在はフットマンの見習として、学校のない時は働く様になった。
「そりゃあ、慌てるよ!すっごいの見ちゃったんだもん!!」
「何が凄いの?」
「僕、見ちゃった!お嬢様がエッチな事してるトコ!!」
「お前、お邸の中に入ったの?まだ、許されてないよね?」
実は彼はまだ、白鳥館への自由な出入りは許可されていない。
彼の仕事も、現在のところは庭師である父の手伝いやメイド達から頼まれるお使い程度である。
「入ってないよ!見たの庭でだもん!」
「そんな筈ない。お嬢様がお庭でだなんて…」
「だって、本当に見たんだもん!高月さんにエッチな事されてるお嬢様、僕、見たんだもんっ!!!」
「高月さんが?」
広夢は訝しい目で弟を見るが、嘘を言っているような目ではない。
「ふぅん?じゃあ、歩夢が何を見たのか、兄さんに教えてくれるかな?」
「え~?タダじゃ嫌だな…」
「それなら別に聞かないけど…?」
勿体ぶる弟・歩夢ににっこり笑ってそう返す広夢。
優しい顔をしている割に、容赦がない。
「わ───っ!聞いてっ!聞いて下さい!」
「じゃあ、話せば?」
「じゃあ、話すよ?」
息を切らせて一人の少年が柳瀬広夢の部屋へと駆け込んで来た。
「どうしたの?そんなに慌てて…」
部屋で英国式庭園の写真集を眺めていた広夢が顔を上げると、顔を真っ赤に上気させた弟・歩夢が彼の前に座り込んでいた。
歩夢は現在14歳。
古来の元服の年を迎え、現在はフットマンの見習として、学校のない時は働く様になった。
「そりゃあ、慌てるよ!すっごいの見ちゃったんだもん!!」
「何が凄いの?」
「僕、見ちゃった!お嬢様がエッチな事してるトコ!!」
「お前、お邸の中に入ったの?まだ、許されてないよね?」
実は彼はまだ、白鳥館への自由な出入りは許可されていない。
彼の仕事も、現在のところは庭師である父の手伝いやメイド達から頼まれるお使い程度である。
「入ってないよ!見たの庭でだもん!」
「そんな筈ない。お嬢様がお庭でだなんて…」
「だって、本当に見たんだもん!高月さんにエッチな事されてるお嬢様、僕、見たんだもんっ!!!」
「高月さんが?」
広夢は訝しい目で弟を見るが、嘘を言っているような目ではない。
「ふぅん?じゃあ、歩夢が何を見たのか、兄さんに教えてくれるかな?」
「え~?タダじゃ嫌だな…」
「それなら別に聞かないけど…?」
勿体ぶる弟・歩夢ににっこり笑ってそう返す広夢。
優しい顔をしている割に、容赦がない。
「わ───っ!聞いてっ!聞いて下さい!」
「じゃあ、話せば?」
「じゃあ、話すよ?」