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お嬢様♡レッスン

第115章 別離の刻(わかれのとき)

綾芽は感謝の気持ちを込めて、二人の身体に何度も口付けを落とす。

慈しむように。

額に、瞼に。

頬に、鼻先に。

首筋に、鎖骨に。

彼女の唇は段々と下りて行く。

こんな事が、彼等が与えてくれた沢山の思い出の礼になるのかは分からないが、それでも今の自分にはこれが精一杯だ。

ウィリアムとフレデリクは綾芽の唇が下へと下りて行くと、互いの顔を見合わせ、そして吸い寄せられる様に唇を合わせ、身体を寄せあった。

そのお陰で、離れていた彼等のそそり立つ欲棒が近付く。

綾芽はそれを両手で掻き集める様に包むと、合わせられた二人の裏筋の間に舌を這わせた。

舌でそこを擽ると、先端からじわりと透明な蜜が湧き出て来る。

彼女の舌がそれを掬い取り、先端の口の周りを円を描く様にして動き回
る。

綾芽は唾液を落として掌の中の二つの欲棒を濡らすと、ゆっくりとそれらを上下に扱いた。

綾芽の掌の中で、兄弟の欲棒が重なり合い、擦り合わされる。

すると二人の腰は自然にゆるゆると動き出した。

「ふふっ。腰が揺れているわ。気持ちいい?」

綾芽は手を動かしながら、二人を見上げて尋ねる。

二人は重ね合わせていた唇を離すと、頬を白い肌を上気させピンク色に染めながら、頷いた。

「早く…綾芽の中に入りたいよ…駄目?」

フレデリクが目を細め、少し掠れた声で、強請る。

その瞳に、その声に綾芽の胸が疼く。

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