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短編集:禁断

第9章 彼女交換

里緒ちゃんの手が、俺の足の上に乗る。
それだけで、もっとドキドキしてしまう。


「いいなあ、麻里ちゃん、秀基くんにいっぱい気持ち良くしてもらってるんだ」
「え……、里緒ちゃんだって、塔矢とシてるだろ」
「うん、そぉだけどぉ〜。秀基くんのHの方が良さそうなんだもん」


里緒ちゃんが小声で囁く。


こんなこと言われたら……
俺の頭の中は、妄想でいっぱいになる。


里緒ちゃん、もしかして、俺とシたいのか。
今すぐ脱がして押し倒して……
って、塔矢の彼女なんだってば。





チラっと塔矢の方を見ると、クタっとなった麻里を肩にもたれさせている。


「里緒ちゃんは、どんなHが好きなの」
「えっとねぇ〜、里緒はね、なんでも好きなの。男の人のHに合わせちゃう」
「そうなんだ。H好き?」


里緒ちゃんと目が合う。


「……うん、好き」


……ヤバ。
告白されたかと思った。
恥ずかしそうに微笑む里緒ちゃん。
かわいい……。
してあげたい。
いや、シたいっ。


「Hなんだ、里緒ちゃん、意外だな」
「うん、里緒ホントはHなの。秘密だよ……」

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