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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第15章 お正月

そこからはもうグダグダで。

紅白歌合戦で見た、キラキラの嵐はいなかった。

智「あー、もう満足!うまかったー!」

さとぴはごろんと横になった。

翔「いやーお母さん、お節超うまい!」

翔くんは箸が止まらない。

さとぴは小食の様で、一通り箸を付けたらもう満腹のようだった。

反面、翔くんはよく食べた。
ほとんど翔くんが食べたと言ってもよい。
重箱が空になって、重箱に詰めきれてなかった料理をあわてて冷蔵庫から出した。

母「櫻井さんのご実家のお節はどんな料理を入れるんですか?」

翔「母は僕が小さい頃から仕事で忙しくて…。料理も得意ではなかったので、手作りのお節の記憶はほとんどありません。」

翔くんは、そう言うと手元のビールの缶をながめた。

翔「でも、お正月は家族で旅行に行ったりして、いい思い出です。」

母「そう…、楽しい旅行だったのね。」

翔くんは、継ぎ足した料理もすっかり平らげてしまった。

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