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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第15章 お正月

寝てしまったさとぴに毛布をかけた。

へべれけで耳まで赤くして寝ている。

イビキをかいている。

本当に小柄だ。

細い首筋に華奢な肩。

ふわふわの明るい色の髪。

結婚式以来、一年ぶりに会ったさとぴは、何も変わらなかった。

かわいい。

こんなかわいい息子ができるなんて、夢にも思わなかった。

どさくさにまぎれて、さとぴの髪にそっと触れた。

セットしていないその髪は、サラッとしていてふんわり柔らかかった。

触れてから、あわててまわりを見渡した。

イチコは居間にはいなかった。

翔くんとお父さんは、テレビを見ている。

私はさとぴの毛布を足元までかけて離れた。


イ「UNOしよー!」

イチコが部屋からUNOを持って来た。

翔「いいねぇ!ババ抜きは最弱だけど、UNOは自信あるぜ!」

父「うのって、神田うのか?」

母「はいはい、イチコ、カード配って。」

さとぴがぐーぐー寝ている横で、みんなでUNOをして盛り上がった。

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