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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第4章 娘の婚約者はさとぴ

みんな、酒が入ってからは緊張もほぐれた様子で。

注文していたお寿司も届き、賑やかに盛り上がった。

父「イチコが男を連れて来る日が来るなんてな~!」

智「何かすみません。」

さとぴは耳まで赤くなって頭を掻いた。

イ「お父さん飲みすぎ~!」

父「何を~!ワシは酔っぱらってなんかいないぞ!な、大野!」

智「はい、まぁ…。」

父「何だ、その生返事は!こんな奴にはイチコを嫁にはやらん!」

智「えー、そんなぁ!」

イ「もう、お父さんなんてキライ!」

父「イチコ~!」

とにかくガチャガチャうるさかった。

でも、みんなすごく楽しそうで。

さとぴも、テレビで見るさとぴとは少し違った。

何て言うか、キラキラオーラも色気も何もなくて。

ただのどこにでもいそうな素朴な青年だった。

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