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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第4章 娘の婚約者はさとぴ

母「で、本気で結婚する気なの?」

イ「うん。」

母「できるの?」

イ「問題はいっぱいあるけど、ひとつひとつ解決していくって決めた。今日はそのスタートの日。」

イチコは、いつの間にか大人になっていた。

親が知らない間に、自分で考え自分で行動する立派な大人になっていた。

イチコは東京の大学で美術史を学んだ。

絵を描くことはからっきし駄目だけど、美術を鑑賞したり、学問として研究することが大好きだった。

大学を卒業して東京の美術館の学芸員になった。

イ「智くんがね、うちの美術館に取材に来たのよ。その時に知り合ったの。」

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