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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第4章 娘の婚約者はさとぴ

イ「若冲の特別展をした時に、智くんが取材に来たの。」

あぁ、さとぴは若冲が大好きだもんね。
それでもって、イチコも若冲が大好きだもんね。

イ「私、テレビ見ないから嵐って知らなくて。」

うん、あんたもお父さんもテレビはNHKくらいしか見ないもんね。

イ「付き合い出してからわかったの。あんな人気者だってこと。」

そりゃあ、びっくりしたでしょう。
国民的アイドルだよ。

イ「お母さん、すぐに結婚とはいかないと思うけど…。智くんがいい人だってことはわかってほしい。」

私はため息をついた。
さとぴがどんなに素敵な人かなんて、お母さんは誰よりも知っていますよ…。

智「お風呂、先にいただきました~。」

台所にさとぴが入ってきた。

振り向くと、上半身裸!

きゃああああああ!
さとぴの裸!
脱がない宣言してるさとぴの裸!
an・anですら、服のままバスタブに入ってたさとぴの裸!

私はめまいがした。
床に倒れる寸前、裸のさとぴに抱きとめられた!。

きゃああああああ!
もう死んでもいい!

さとぴの体からは、いい匂いがした。

わが家のボディソープ、ナイーブ桃の葉の香りが。

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