拝啓、ムコ殿!【ARS・O】
第4章 娘の婚約者はさとぴ
イチコが風呂に入ってる間に、居間の隣の和室に来客用の布団を敷いた。
昨日、二階にあるイチコの部屋に敷こうかとお父さんに相談したらすごい剣幕で怒りだした。
『結婚前の男女が同じ部屋で寝るなんて許さん!』
お父さんと私も、結婚前に温泉旅行行ったじゃない。
さすがにそれは言わなかった。
娘を思う父親の心境は複雑なのだろう。
布団の用意ができて台所に戻ると、椅子に座ったさとぴがビールを手に眠りこけていた。
とりあえず、シャツは着たようだ。
なれない彼女の実家に来て、疲れたんだろうな。
目の前のさとぴは昨日テレビで見たままの髪色で。
ほっそりした首筋に、細い腕。
華奢な肩に丸まった背中。
こんな小さな体で、あのアイドルグループの嵐を支えている。
細い肩にすごい重圧を背負っているような気がして痛々しく思った。
布団の用意ができた、と声をかけようかと思ったがやめた。
湯冷めする季節でもないし。
イチコが風呂から上がったら言ってもらおう。
さとぴは、すやすやと寝息をたてている。
昨日、二階にあるイチコの部屋に敷こうかとお父さんに相談したらすごい剣幕で怒りだした。
『結婚前の男女が同じ部屋で寝るなんて許さん!』
お父さんと私も、結婚前に温泉旅行行ったじゃない。
さすがにそれは言わなかった。
娘を思う父親の心境は複雑なのだろう。
布団の用意ができて台所に戻ると、椅子に座ったさとぴがビールを手に眠りこけていた。
とりあえず、シャツは着たようだ。
なれない彼女の実家に来て、疲れたんだろうな。
目の前のさとぴは昨日テレビで見たままの髪色で。
ほっそりした首筋に、細い腕。
華奢な肩に丸まった背中。
こんな小さな体で、あのアイドルグループの嵐を支えている。
細い肩にすごい重圧を背負っているような気がして痛々しく思った。
布団の用意ができた、と声をかけようかと思ったがやめた。
湯冷めする季節でもないし。
イチコが風呂から上がったら言ってもらおう。
さとぴは、すやすやと寝息をたてている。