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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第9章 出会いと約束

スタッフが俺のことを説明して、イチコの誤解はとけた。

取材が再開した。

イチコは、若冲の作品を見ながら次々と説明してくれた。

俺の質問にはすべて答えてくれた。

最初のとぼけた印象とは打ってかわって、イチコは聡明だった。

そして、クレイジーなまでに若冲フリークだった。

俺は嬉しかった。

打てば響く。
そんな感じだった。

俺たちは、若冲について時間いっぱいまで話し込んだ。

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