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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第11章 初めてのコンサート

映像が終わり、メンバーが登場した。

新しいアルバムの曲が続いた。
スタジアムすごい熱気で。

メンバーひとりひとりが大声であいさつをする。

勢いよく観客をあおる。
否応なしに気持ちが高まる。

夢にまで見た嵐のコンサート。

もう夢中で何もかも忘れた。

激しいダンス。

くるくる変わるフォーメーション。

嵐が、さとぴが、今、目の前で歌っている。

初めて聞く、さとぴの生歌。

それは安定の歌唱力で、伸びやかで、しっとりとしていた。

コンサートも中盤に差し掛かり、メンバーのソロも披露された。

汗を飛び散らせフェロモンたっぷりに腰をふりふり踊る松潤。

イケボでラップを畳み掛けスタジアムを盛り上げる櫻井君。

天真爛漫な笑顔を弾けさせ素直にまっすぐに歌う相葉君。

キュートな仕草と歌で女の子の心を自由自在につかむニノ。

さとぴのソロは、スローなナンバーだった。

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