テキストサイズ

拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第12章 結婚式

心臓が破裂寸前でロビーを抜け出して、大野家のご両親に挨拶にうかがった。

大野さんのご両親は、明るく気さくな方だった。

「イチコさんには苦労かけることもあるかと思いますが、智のこと支えてやってください。」

そう言って、深々と頭を下げられた。

大野家の控え室を出ると、さとぴが私に男性を紹介した。

智「この人、俺のマネージャー。これからのイチコのこと、頼んであるから。」

母「お世話になります。イチコは一般人です。どうかご配慮いただきますようにお願いします。」
私は頭を下げた。

マ「大野から話は聞いています。来週行われる結婚の記者会見は大野ひとりで出席します。今後もイチコさんの身辺の情報は一切出しませんので、ご安心ください。」

私は、ホッとした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ